遺言執行者を専門家に依頼するメリット・費用・注意点!
遺言書を作成するときに、
「遺言執行者は家族にお願いしたほうがいい?」
「専門家に頼むとどのくらい費用がかかるの?」
と悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
遺言執行者は、遺言の内容を実現するために必要な手続きを行う役割を担います。
今回は、遺言執行者を専門家に依頼する場合のメリットや費用、注意しておきたい点についてご紹介します。
① 専門家に依頼するメリット
遺言執行者を家族にお願いする方法もありますが、相続の内容によっては、専門家に依頼することも選択肢になります。
例えば、
・相続財産が多い
・預貯金や不動産など財産の種類が多い
・相続人が遠方に住んでいる
・相続人同士の調整が必要になりそう
・相続手続きをする家族の負担を減らしたい
といった場合です。
専門家に依頼することで、遺言の内容に沿って必要な手続きを整理し、相続人に代わって手続きを進めてもらえるというメリットがあります。
また、遺言執行の過程で他の専門家の関与が必要になった場合には、司法書士や税理士などと連携して進めることもできます。
② どのような専門家に依頼できる?
遺言執行者は一定の欠格事由に該当しなければ、専門家を含めて指定することができます。
行政書士も遺言書作成の支援や相続財産の調査など、遺言・相続に関する業務を行っています。
ただし、遺言執行の中には専門家によって扱える業務が異なるものがあります。
例えば、不動産の相続登記は司法書士、相続税の申告など税務については税理士など、それぞれの専門分野があります。
そのため、遺言執行者を選ぶときには必要な手続きについて他の専門家と連携できるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
③ 費用はどのくらいかかる?
遺言執行者の報酬について、全国一律の料金が決められているわけではありません。
遺言書の中で報酬を定めておくこともできますし、遺言に報酬の定めがない場合には、家庭裁判所が相続財産の状況や遺言執行の難しさなどを考慮して報酬を定めることがあります。
専門家に依頼する場合の料金も事務所によって異なります。
例えば、
・相続財産の金額
・不動産の数
・預貯金や金融資産の数
・相続人の人数
・手続きの難しさ
・遺言執行に必要となる業務の範囲
などによって変わることがあります。
そのため、「遺言執行者の費用はいくら」と一律に考えるのではなく、どこまでの業務を依頼するのかを確認したうえで見積もりを取ることが大切です。
④ 「遺言執行」と「相続手続き全部」は同じではありません
ここは特に注意したいポイントです。
「遺言執行者を依頼すれば、相続に関するすべての手続きを全部やってもらえる」
とは限りません。
遺言執行者として行う具体的な業務は、遺言の内容や財産の種類によって異なります。
また、不動産の登記や税務申告など、別の資格が必要となる手続きについては、それぞれの専門家に依頼する必要があります。
そのため契約前に、
「遺言執行者として、どこまで対応してもらえるのか」
を確認しておくことが重要です。
⑤ 依頼するなら遺言書を作る段階で検討しておく
遺言執行者は、相続が始まってから決めることもできますが、遺言書を作成する段階であらかじめ指定しておくこともできます。
「この人にお願いしたい」という専門家がいるのであれば、事前に相談して遺言執行の内容や費用について確認しておくと安心です。
特に、実家などの不動産がある場合には、
「誰が相続するのか」
だけでなく、
「相続後の名義変更をどうするのか」
「空き家になった場合はどうするのか」
「売却する場合はどうするのか」
など、その後のことまで考えておくとよいでしょう。
遺言執行者は「誰に頼むか」だけでなく「何を頼むか」が大切!
遺言執行者を専門家に依頼すると相続人の負担を軽減できる場合があります。
一方で、費用が発生することや、すべての相続手続きを一人の専門家だけで対応できるとは限らないことにも注意が必要です。
大切なのは、
「誰を遺言執行者にするか」
だけではなく、
「どの手続きを、誰に、どこまでお願いするのか」
を事前に整理しておくことです。
「自分の場合、遺言執行者を指定したほうがいいのか」
「家族と専門家のどちらにお願いすればよいのか」
「専門家に依頼するとどこまで対応してもらえるのか」
このような場合は、まず財産やご家族の状況を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
倉元行政書士事務所では、遺言書作成のサポートに加え、遺言執行についても、必要な手続きや他の専門家との連携を含めてご相談いただけます。
相続や遺言についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。





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