遺言書に書いておきたい「付言事項」とは?家族へのメッセージの残し方!
遺言書というと、「誰にどの財産を残すのかを書くもの」と思われがちです。
しかし、遺言書には財産の分け方だけでなく、家族への思いや自分の考えを伝えるための「付言事項」を書くこともできます。
① 付言事項とは?
付言事項とは、遺言書の中で、財産の分け方などの法律上の効力を持たせる事項とは別に、遺言者の思いや家族へのメッセージなどを記載するものです。
例えば、
「これまで家族を支えてくれた妻に感謝しています」
「子どもたちには、これからも仲良く過ごしてほしい」
「長男には、これまで実家の管理をしてくれたことに感謝し、今後も大切にしてほしい」
など、自分の言葉で家族への思いを残すことができます。
② なぜ付言事項が大切なのでしょうか?
遺言書に「実家は長男に相続させる」とだけ書かれていた場合、他の家族からすると、
「なぜ長男だけなの?」
と思うことがあるかもしれません。
そこで、
「長男がこれまで実家の管理をしてくれたため、実家を託したいと思います」
など、その理由や思いを付言事項として残しておけば、遺言者の考えを家族に伝えることができます。
もちろん、付言事項を書いたからといって、家族間のトラブルを必ず防げるわけではありません。
それでも、財産の分け方だけでは伝わらない「なぜそうしたのか」という気持ちを残せることは、付言事項の大きな意味の一つです。
③ どのようなことを書けばよい?
付言事項に決まった書き方があるわけではありません。
例えば、次のような内容が考えられます。
● 家族への感謝
「これまで家族みんなに支えてもらい、幸せに過ごすことができました。ありがとう。」
● 財産の分け方についての理由
「自宅については、これまで長男が管理してくれたこともあり、長男に託したいと思います。」
● 家族へのお願い
「私が亡くなった後も、兄弟で助け合い、仲良く過ごしてほしいと思います。」
● 配偶者への思い
「妻にはこれからも安心してこの家で暮らしてほしいと思っています。」
このように、自分の言葉で率直に書くことが大切です。
④ 付言事項を書くときに注意したいこと
付言事項は家族へのメッセージとして活用できますが、何を書いてもよいというわけではありません。
例えば、特定の家族を非難する内容や、感情的な表現を多く入れると、かえって相続人同士の感情的な対立につながる可能性があります。
また、付言事項だけで財産の分け方を変更したり、法律上の義務を発生させたりすることはできません。
財産を誰にどのように残すのかは、法的効力を持つ遺言事項として明確に記載し、付言事項はその背景や思いを伝えるために利用する。
このように役割を分けて考えることが大切です
⑤ 「財産」だけでなく「気持ち」も残す
遺言書は亡くなった後の財産の分け方を決めるためだけのものではありません。
「家族にありがとうと伝えたい」
「なぜこのような財産の分け方にしたのかを説明しておきたい」
「これからも家族仲良く暮らしてほしい」
そんな思いを残すこともできます。
特に、実家など分けることが難しい財産を特定の相続人に残す場合には、その理由や家族への思いを付言事項として残すことを検討してみてはいかがでしょうか。
遺言書を作成するときは、「誰に何を残すか」だけではなく、「家族に何を伝えたいのか」についても、一度考えてみることをおすすめします。
「遺言書を作りたいけれど、何を書けばよいのか分からない」
「実家を長男に残したいが、他の家族への説明も考えておきたい」
「自分の思いを遺言書にどのように残せばよいか相談したい」
このような場合は、まず財産やご家族の状況、ご自身の希望を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
倉元行政書士事務所では、遺言書作成のサポートを通じて、財産の整理だけでなく、ご本人の思いやご家族の状況も丁寧にお聞きしながら、将来の相続について一緒に考えていきます。お気軽にご相談ください!





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